和裁を習ってみて
自分には不向きだと今ならわかるが、和裁を習ったことがある。実家の古い着物を自分で直したいという熱い思いが当時あったからだった。
習い始めは、本当にチクチクとただの布を縫うだけ。その縫い目をチェックしてもらい縫い目がつれていると、解くよう指示され、やり直し。なんとキビシイ。器用でもない私は、何度もやり直しをしたなぁ。
結果、そこまで上達もせずに辞めてしまった。
高い授業料ではあった。学んだことは、、自分には合ってはいなかったこと。
いやいやそれだけではない。
着物を縫うということは大変な作業だともわかった。和裁を学ばなかったら、裄丈を直すのくらい、ちょいっとできるのではと、ずっと勘違いしていただろう。自分で直すにも、今ほどに慎重にはなれなかったと思う。
和裁を学んだことで、和裁の本を読む機会ができ、着物の構造を少しでも知れたことは大きかった。
何より、和裁の奥深さを感じたことで、
自分は着物を楽しく着られれば良いと考えられるようになった。
それに自分で直すなら自分なりにしか直せなくてもそれでいいじゃないかと。
(当時、いろいろ探して一番わかりやすいと思って購入した本)
(和裁教室で縫ったもの。衿先どめだが、構造が理解しきれなかったなぁ。)