きもの あれこれ 洗ったり

きものを自分で洗う、縫って直す、着付けをあれこれ試すなど経験したこと、学んだことをなど綴ってみます。

初心者による三歳着のセルフお直し1 肩上げ 腰上げ

三十数年ぶりに自分が着た三歳着を娘の初着にするために、まず正絹の着物を自分で水洗い。その際に肩上げ、腰上げをすべて解いた。
娘の三歳着として再び使うとなると、、さぁ大変。解いた上げを娘の丈に合わせた三歳用にお直しが必要。難しいだろうけど、自分で直してみたい。和裁は素人だけど、お直しはできるのか、いざ挑戦。

三歳着にするためのお直し
  1. 肩上げ
  2. 腰上げ
  3. 衿のシミの直し
  4. 着付け紐の付け替え
結論、和裁が得意では決してない私でもどうにかなった。しかし時間はかかりました。
袷の着物のため、表生地と胴裏がずれないように縫っていくのは大変。ただ、苦労はあれど、やっぱり自分で直した着物は、非常に愛着が湧きます。

1.2 肩上げ 腰上げ直し

初着を三歳着に直すには、最低限1と2が必要。娘の着丈と裄丈を計算し、着物を折り上げて縫えばよいだけ、と思っていた。ところが、一度洗ったため昔の折り返し線がない。また、洗ったことで良くも生地がツルツルとなり、表生地と胴裏を一度に扱うのが難しい。腰上げの方法を調べると、アイロンの使用は不要とあったが、自分のやりやすい方法を取るため、アイロンを使用し、手間ではあったが以下の作業を行った。

肩上げ・腰上げを縫う工程

おおまかに3つの工程を、肩・腰ともに行った。

  • 折り山位置に印糸をつけ、アイロンがけ
  • 折り返し位置に印糸をつけ、アイロンがけ
  • 本縫い

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肩上げ

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腰上げ
印糸を付けずに、まち針でとめて一気にアイロン掛けすれば、工程はぐっと減る。しかし、実際にやってみて気づかされる着物を扱う難しさがあった。
着物を縫う難しさ
  • 表生地と胴裏を合わせて縫うのは大変
  • 生地が柔らかく滑りやすい
  • 一度つけたアイロン線を直すのは手間

生地のなめらかさゆえ、滑りやすいので、生地が動きやすくまち針が抜けやすい。さらに、手で布を折って印をつけても、まったく跡がつかない。そのため印糸を付けて、都度アイロンで線を付けていく方法をとった。これは時間がかかりました。でも仕方ない。こんなことを繰り返してようやく肩上げ、腰上げができた。次は衿直し。。先が長いかも。。