きもの あれこれ 洗ったり

きものを自分で洗う、縫って直す、着付けをあれこれ試すなど経験したこと、学んだことをなど綴ってみます。

お宮参りと初着について (改)

前回、初着についての内容があやふやだったので、改めてきちんと見直しました。
なるほど、やはり認識違いだったのと、調べるほどに和装の深さを感じ、改めて備忘録的に記録してみることに。

 

祝着と仕立てについて(主に女児の場合) 

お宮参り(初着):一つ身
三歳の祝い着 :一つ身(仕立て直す)、四つ身など
七歳の祝い着 :四つ身、別衽裁ち、五つ身など

 

「一つ身」とは背縫いが無く、2才くらいまで着られる着物で、初着(産着、宮参り用の掛け着とも言う)は主にこれ。
私の実家にあるものは、背縫いが無い「一つ身」。初着として使用した後、三歳の祝い着に仕立て直して使用した。だから、初着と三歳着の着物が同じものだったのだ。

 

 この〇つ身の数字は仕立ての裁ち方に由来するらしい。
(ちなみに「四つ身」で仕立てると、3~7歳くらいまで使え、三歳と七歳の兼用で祝い着にすることもあるとのこと。)


さて「一つ身」の着物を仕立て直す場合、初着と三歳着の違いは何だろうか。

 

「一つ身」での初着と三歳着での違い

初着

付け紐を付け、背守りをした状態になる。

 

三歳着に仕立て直すと

肩上げ、肩上げをして寸法を調整(産着は大きく仕立ててあるため可能)

 

背守り・紐飾り

「背守り」

背紋が入る部分に絵や模様を施した刺繍をするもの。
人の魂は背中に宿っており、着物にある背筋の縫い目の「目」が魔物を見張り身を守ることが背守りの由来とのこと。

 

「紐飾り」

掛着の紐を縫い付けしてある部分の刺繍のこと。縫い糸は止めずに切り離してある。
由来は「迷子のお守り」として、子どもが迷子になり悪いものに引っ張られてそうになっても糸が着物から抜けて捕まらないようにとのこと。
この飾り刺繍にも男女で向きが違うらしい。

そういえば、我が家の着物には背守りの刺繍は無かったが、背紋は入っていた。これは女児では珍しいとのこと。ありがたいです。
そして紐飾りは、着物を手洗いするときに抜いてしまった。。刺繍は気づいていたが、糸端がほつれているのかと思ってたが、あれは意味があるものだったのか。。

子どもが迷子にならないように、私ががんばるしかない、、なんて。

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