きもの あれこれ 洗ったり

きものを自分で洗う、縫って直す、着付けをあれこれ試すなど経験したこと、学んだことをなど綴ってみます。

着物を帯に仕立て直したら その1

少し前に、母から白い紬の着物を譲り受けました。
白地に淡いオレンジの花柄でとても優しい雰囲気があり、一目で気に入りました。でもその着物は、、、

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なんと大きくて色の濃いシミが、肩と上前の衿にある。

着物のシミ直し

さっそく悉皆屋に出してみましたが、
シミになってから、かなり時間が経過していること
それにより、生地が弱くなり、洗いに耐えられないかもとのことで、受け付けてもらえず。(2軒ほど回り、どちらもこの返答)


ただ、どうしてもあきらめきれない。そこで和裁屋さんに相談しに行きました。

 

 着物の仕立て直し

衿は上前と下前を付け替えることで対応できるとして、
肩のシミ部分を下前の見えない裾部分に置き換えても、、
柄の向きがおかしくなるのと、生地のつなぎ目が帯で隠せない位置になるかも、、
とのことでした。

(柄の向きが合えば、傷んだ部分の記事を隠れる部分に置き直すこともできるのかと、着物の仕組みに関心でもありました。)

 

どうしても、これを着たい。
悩みに悩み、帯にすることにしました。
生まれ変わって使えることは喜ばしいことですが、悩んだ点は費用でした。
そう、着物はちょっとしたクリーニングであれ費用が掛かるように、仕立て直しもかなりかかるのです。
自分が選んだ生地でもないし、あきらめても良かったのですが、気に入ってしまったが最後、あきらめられない。
洋服ならば「値段で迷うなら買うべき、それ以外で悩むなら買わない」という判断基準が自分にはあったけど、着物は使用頻度も考えると、、、どうしよう。

この問答を半年以上して、ついに、リメイクを決断。


名古屋帯と、半幅帯にしてもらいました。

 

つづく