着物を帯に仕立て直したら その2
着物から帯に仕立て直ったものを引き取りに行きました。
その仕上がりは、、お見事でした。財布はイタイものでしたが、あぁ生き返ったという思いと、感動がありました。
悩みに悩んで手に入れたお気に入りというのは、身に着けるたびに気持ちのよいものです。さらに、白い帯というのは、色々な着物に合わせやすい。
すこし無理しましたが、良かったなぁと思う出費でした。
さて、この帯を身に着け出掛けたある日、着付の先生をされている方が私の帯をみて、ひと言。
「大島の帯ね。珍しいわねー」
「えっ!?」
知らなかった、、いや、正しくはわからなかった、、
後で母に確認しましたが、やはり大島紬のようでした。
購入したら、この額では済まなかっただろうから、
本当にたまたまですが、いい出費だったと心から満足できました。
つづく(「帯のリメイクで学んだこと」)
着物を帯に仕立て直したら その1
少し前に、母から白い紬の着物を譲り受けました。
白地に淡いオレンジの花柄でとても優しい雰囲気があり、一目で気に入りました。でもその着物は、、、
なんと大きくて色の濃いシミが、肩と上前の衿にある。
着物のシミ直し
さっそく悉皆屋に出してみましたが、
シミになってから、かなり時間が経過していること
それにより、生地が弱くなり、洗いに耐えられないかもとのことで、受け付けてもらえず。(2軒ほど回り、どちらもこの返答)
ただ、どうしてもあきらめきれない。そこで和裁屋さんに相談しに行きました。
着物の仕立て直し
衿は上前と下前を付け替えることで対応できるとして、
肩のシミ部分を下前の見えない裾部分に置き換えても、、
柄の向きがおかしくなるのと、生地のつなぎ目が帯で隠せない位置になるかも、、
とのことでした。
(柄の向きが合えば、傷んだ部分の記事を隠れる部分に置き直すこともできるのかと、着物の仕組みに関心でもありました。)
どうしても、これを着たい。
悩みに悩み、帯にすることにしました。
生まれ変わって使えることは喜ばしいことですが、悩んだ点は費用でした。
そう、着物はちょっとしたクリーニングであれ費用が掛かるように、仕立て直しもかなりかかるのです。
自分が選んだ生地でもないし、あきらめても良かったのですが、気に入ってしまったが最後、あきらめられない。
洋服ならば「値段で迷うなら買うべき、それ以外で悩むなら買わない」という判断基準が自分にはあったけど、着物は使用頻度も考えると、、、どうしよう。
この問答を半年以上して、ついに、リメイクを決断。
名古屋帯と、半幅帯にしてもらいました。
つづく
これは買い!帯枕の空芯才 夏のお宮参り4
帯回りの暑さ対策の2つ目は「帯枕」。
というのも、夏に着物で外出して脱いだ時に驚いたことの一つが、帯回りの汗だった。着物が汗ばむのは仕方ないとしても、帯まで湿っている。これは対策が必要だ実感。
夏用帯枕だとよくヘチマなどいわれる。自前で作ろうかとも思ったが、ヘチマじたいが安くない。さらに形のイイものでないと、帯山の形が美しくでない。ヘチマ製の帯枕も売られているが、耐久性がわからないのでやめた。
母から譲り受けた帯枕はあったが、ウレタン素材のよくあるもの。背中に当たる部分にある型紙と素材によるのか、通気性が良くなく冬でも汗ばむのと、枕の硬めで背中にフィットがしないことが以前から気になっていた。
そこで、夏でも使えそうな通気性、使い心地の良いものがあればと思っていたが、まさにそれに出会った。
空芯才(帯枕)を使ってみた
ネットで見つけたが、そこそこお値段。商品レビュー以外の評価を探したが見つからず迷って迷った末、買ってみた。
使い心地は、
- 通気性 :そこそこある(麻素材ほどかはわからないが)
- フィット感 :かなり良い。ほどよく柔らかいのに、帯の重さに負けない。なにより背中での密着感がよく、ガーゼを必要以上の力で締める必要がない。
- 清潔感 :なんと洗濯ができる(びっくり)
洗濯機に入れる時はどうなることかと怖かったが、洗濯後も形は変わらず、干しても元のまま。着物関係で水洗いできるというのはなんと素晴らしいことか。
気になるつけ心地も、今までに無い「フィットする帯枕」といった感じでよい。帯山もきれいに見せてくれる。
ガーゼを無駄にきつく締めなくてもフィットすること、素材による通気性の点からぜひおすすめ品であった。
私が購入したのは、空芯才のデラックス(高さ4.5cm)。
ちなみに、商品が届いたときに、「オリジナルカタログ」と「オリジナル通信(手書き風)」が同梱されており、お店の気遣いがなお良かった。
夏用の帯板は優れもの 夏のお宮参り編3
夏の着物で涼しくできるもう1か所は「帯回り」。
帯は夏帯素材により涼しくはなるのだが、小物使いでも工夫ができるのである。
帯回りの暑さ対策
- 帯板
- 帯枕
この2点である。
夏用の帯板
帯板といってもいろいろなものがある。和装小物屋に行くといくつか置いてあったりする。
さて、夏の涼しさを求めるなら、全面がメッシュになった帯板がよい。通気性がよいのである。中央のプラスチック部分は、帯締を締めたときに結び目が帯に食い込まないよう施されている。すばらしい。
ちなみに、この帯板は夏以外にもつけたいところだが、メッシュのため全体的に柔らかかく、帯締めに負けてしまう。どうなるかというと、帯締めが帯に食い込みやすくなってしまう。逆に、全面が硬めの帯板であれば、帯締めが帯に食い込むのを防いでくれる。
着付け教室とか、和装小物屋で初めての帯板を買う場合、下の画像にある、上のものを進められると思う。自分が着物を良く着る時期や帯の素材をお店で相談すると良いかも。
今度、いろいろな帯板についても考えてみようかな。
つづく
仕立て衿を使おう 夏のお宮参り編2
夏のお宮参りでの和装の暑さ対策について、、、
夏の着物対策
2.衿について
先の記事での夏の着物のインナーを省略したため、半衿をどうするか。
現代はなんと便利なことであろうか。衿だけで売っているのである、しかもネットで買える!そう仕立て衿である。
この衿を選んだポイントは2つ
- 衿じたいがきれいな形であること
- 衿が着崩れしにくいつくり
もちろん夏物の衿(絽)で探し見つけた。「仕立衿」。
既製品のため衿の内側のカーブは当然美しく、体に固定できる仕組みも良い。自分で頑張るのも良いが、こうして便利な製品は頼っていこう。
実際、子どもを抱っこするので、着物はやや着崩れるが、半衿はしっかりしている。(この崩れ感の違いによる違和感はまぁ無視して)。何より、自分の半衿つけ(裁縫)が甘いたために妙にそこばかり気になる不快感はない。
ネットでそんなに悩まなくてもいい価格で購入できるので、ぜひおすすめ一品ではある。
(衿に心配がないのは楽である)
つづく
夏のお宮参りをするには備えが必要 夏のお宮参り編1
夏にお宮参りをすることになった。いろいろあって7月になってしまった(2回目のお宮参りである)。
産着は夏用があるらしいけど、ここはやはり大切にメンテ(セルフ水洗い)した我が家の一つ身の着物を使おう。
さて、自分の着物はどうするか。夏に着物を着るのはもう何年かぶりだが、一番の記憶はとにかく暑かったこと。常々思うが、現在の日本の夏の気候に着物で外出は向いてない気がする。とくに、自分のような汗かきには体調、着物ともに面倒なことが多い。
そこで、夏のお宮参りで着物をできるだけ快適かつ楽にさせる対策をしてみた。
夏の着物対策
- 着物の下 インナー
- 衿について
- 帯周りの対策
1.着物の下 インナー問題
これはもう相当調べた。そして調べるほどに混乱でしかない。袷の季節(1~5月と10~12月)は長襦袢の袖が長いすぎ短すぎはダメとか、柄の良し悪しなど着付稽古のとき話していたのに、夏物はなんと筒袖がアリなんて。そして肌襦袢や半襦袢の上に着物を着るのもアリとかもう混乱。夏は礼装でなければ着物の中は軽装がアリとか(?)。よって内輪のお宮参りなので、着物の下は肌襦袢にして、できるだけ軽装になり7月の暑さに挑みました。
結果、肌襦袢を軽装にしても暑い。日本の夏は暑い。保冷剤も活用したけど、なにより着物に風を通すことと、できるだけ布地をまとわないことが負担減になると実感でした。
できるだけ着物の汗が染みないよう上身頃は厚手、かつ着物の襟から見えないよう衿ぐりの大きいもの。下半身はの足さばきが良いようさらっとした素材でこのインナー。
夏だけでなく通年重宝できる一品。
って、こんな着方は怒られるかもですが、私はこれでも倒れるかもくらいに暑かったのでした。
暑かったけど、ありがたいことに子どもは寝てくれていた(気絶はしていない、、たしか)。
つづく
初着をお直し3 きものを洗う
30年以上前の一つ身の着物を自分で水洗いしたが、やはり落としきれないシミはあった。それも結構大きい。苦肉の策ではあったが、ここはもうアレをしてしまおう。
ということで、ネットで着物の雰囲気にあう刺繍ワッペンを探した。サイズを確認し、購入。いざつけてみると、、どうだろう。私的に満足。
右上部分が該当箇所。(袖の後ろ部分)
ワッペンを貼り付けるなんて邪道かもしれないけど、私はどうしてもこの着物にこだわりたかったので、満足なのです。
ただ、ただ衿にもシミが、、。お宮参りなので衿は七五三まで保留で。とりあえず内側に折りこみ記念撮影をしました。